国立感染症研究所感染症情報センターは1月21日、全国のインフルエンザ定点医療機関当たりの患者報告数が、1月10-16日の週は12.09で、前週の5.06から2週連続で倍増したと発表した。この値を基に推計した定点以外を含む全医療機関を受診した患者数は約78万人で、6割近くが20歳以上だという。
定点当たり報告数は、全都道府県で前週よりも増加し、26県で注意報レベルの「10.0」を上回った。都道府県別では、最多の沖縄が55.26で突出しており、以下は佐賀(27.87)、福岡(24.81)、宮崎(24.08)、長崎(20.43)などと続いた=表=。沖縄と九州地方で多かった。
推計患者78万人を年齢別に見ると、20歳代約17万人(22.1%)、30歳代約12万人(15.6%)、5-9歳約10万人(13.0%)などの順だった。
警報レベルを超えた保健所地域は18か所(前週4か所)、注意報レベルのみを超えた保健所地域は244か所(同35か所)で、共に前週から大きく増加した。
また、昨年12月6日-今年1月9日の5週間に検出されたインフルエンザウイルスは、新型が63.1%を占めた。このほか、A香港型が33.3%、B型が3.6%だった。(2011年01月21日CBニュースより転載)
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