ライフスタイルの改善とストレスの解消を心がけましょう。努力しすぎたり、心配しすぎたりせずに、リラックスした生活を送ることが大切です。薬物治療では、下痢や便秘、腹痛などの症状にあわせて薬が用いられます。
*ライフスタイルの改善
下痢や便秘の原因となる器質的な異常(視覚的に確認できる異常)がないことが明らかになったら、ライフスタイルの改善に取り込みましょう。
食事:
◎3食を決まった時間に摂りましょう。
◎暴飲・暴食を避け、胃腸に負担をかけないようにしましょう。
◎植物繊維の多い食品を摂りましょう。(ただし、おなかにガスがたまる場合には、豆類や根菜類は控えましょう)
◎特に便秘の人は刺激の強い食品、下痢の人は冷たい飲み物などを避けるようにしましょう。
◎便秘の人は、水分を多く摂りましょう(1日1.5~2L)。
日常生活:
◎喫煙を控えましょう。
◎十分な休息・睡眠をとりましょう。
◎朝食後は、便意がなくてもトイレに行く習慣をつけましょう。
ストレス解消:
◎散歩などの軽い運動を生活に取り入れましょう。
◎スポーツや趣味で気分転換を行い、ストレス解消を心がけましょう。
なにごとに対しても完璧(100点満点)を求めず、75点でよしとする‘75点主義‘を実践しましょう。
*薬物療法
過敏性腸症候群の治療薬は、下痢・便秘・腹痛などの症状にあわせて用いられますが、症状は人によって千差万別ですので、この薬さえあれば大丈夫というものはありません。また、下痢止めや便秘薬(下剤)の中には、作用が強く出て逆に便秘や下痢になってしまったり、長期間使用していると薬に慣れを生じて、大量に服用しないと効果が出ない状態になってしまうことがあります。薬の使用については、医師に相談するようにしましょう。
過敏性腸症候群の症状はすぐに治るわけではありませんので、気長に治療を続けましょう。
*心理療法
生きているかぎり、すべての人にストレスは存在しています。また自分ではストレスと感じていなくても、実際はストレスになっていることもあります。したがって、医師やカウンセラーに悩みを相談し、ストレスへの対処を工夫する方法も行われます。
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