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2012年度薬価改定幅

 3月5日、厚生労働省は4月1日に実施する2012年度の薬価(医療用医薬品の公定価格)を発表した。薬価改定は2年に1度。薬価が下がると粗利益率の悪化につながるだけに、薬価改定は製薬会社にとって今期の国内収益を左右する重要なイベントと言える。

 薬価改定に関してはいくつかルールがある。特許が切れる前の新薬は「新薬創出・適応外薬解消等促進加算(新薬加算)」と称して価格が維持されやすい一方、特許が切れると大幅に価格が下がる。しかし新薬であっても、最初から販売価格を下げすぎると新薬加算の対象にならず、価格引き下げとなる場合もある。

 また、会社が発売前に想定した販売量を大幅に上回った場合は「市場拡大再算定」と呼ばれる仕組みが適用され、価格は大幅に下がる。

 全体の改定率の下げ幅は事前予想の6.8%に対し、6.4%と大きな差はなくサプライズはなかった。しかし、個別製品ごとの引き下げ率を見ると会社によって明暗が分かれた。

 引き下げの影響が一番大きかったのはエーザイだ。認知症の代表薬「アリセプト」が特許切れになったうえに市場拡大再算定の品目に入ったため、16.7%と大きく下がった。同じく胃潰瘍の薬「パリエット」も15.3%ダウンと、主力製品が揃って2ケタの引き下げ率となった。会社全体の平均引き下げ率も11%強となっている。今回の薬価改定で同社が大きな打撃を受けるのは分かっていたが、想定以上だった。

 協和発酵キリンも事前予想より引き下げ率が大きかった。腎性貧血治療剤の「ネスプ」が新薬であるにもかかわらず、新薬加算の対象にならなかったことが影響している。腎性貧血治療剤は競争が激しく、販売量を伸ばすために価格を下げていたのが新薬加算とならなかった原因だ。(http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120329/230360/?rt=nocntより転載)
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